今回は4つのエリアをまとめます。
基本的に上から順番にエリアの範囲が大きいです。
ルール | 概要 | 札 幌 | 仙 台 | 新 潟 | 東 京 | 横 浜 | 名 古 屋 | 京 都 | 大 阪 | 神 戸 | 広 島 | 北 九 州 | 福 岡 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大都市近郊区間 | 路線がいっぱいあるから 最短距離で計算するよ | ① | ② | ③ | ③ | ④ | ④ | ④ | ⑤ | ⑤ | |||
電車特定区間 | 利用客が多いから 割安の運賃で乗れるよ | ① | ① | ②* | ② | ②* | |||||||
特定都区市内 | 駅の数が多いから 遠くまで乗る人は ざっくり発売するよ | ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ |
山手線内・ 大阪環状線内 | 利用客がとても多いから 割安の運賃で乗れるよ 山手線からは ざっくり発売するよ | ① | ② |
大都市近郊区間
エリア一覧
エリア名 | 会社 | |
---|---|---|
1 | 仙台近郊区間 | JR東日本 |
2 | 新潟近郊区間 | JR東日本 |
3 | 東京近郊区間 | JR東日本 |
4 | 大阪近郊区間 | JR西日本 |
5 | 福岡近郊区間 | JR九州 |
きっぷは最短ルートで計算
それぞれの大都市近郊区間内のみを普通乗車券で利用する場合
運賃は、実際に乗車する経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算する。(自動適用)
経路は、重複しない限り自由に選べる。
途中下車は出来ない
それぞれの大都市近郊区間内のみを普通乗車券で利用する場合
途中下車は、100キロを超えていたとしても出来ない。途中で下車する場合は、実際に乗車された区間の運賃と比較して、不足の場合は差額を徴収。
電車特定区間
エリア一覧
エリア名 | 会社 | |
---|---|---|
1 | 東京の電車特定区間(E電) | JR東日本 |
2 | 大阪の電車特定区間 | JR西日本 |
電車特定区間内のみで利用すると安い
それぞれの電車特定区間内のみを普通乗車券で利用した場合
通常の「幹線」よりも、割安な運賃体系。
運賃は必ず「きっぷ」≧「ICカード」となります。
なお、2023年春から、鉄道駅バリアフリー料金が加算されています。
オフピーク定期券が発売(東京のみ)
ピーク時には使えない代わりに割安な定期券が発売されるエリアです。
特定都区市内
エリア一覧
エリア名 | 会社 | 備考 | |
---|---|---|---|
1 | 札幌市内 | JR北海道 | |
2 | 仙台市内 | JR東日本 | |
3 | 東京23区内(都区内) | JR東日本 | |
4 | 横浜市内 | JR東日本 | 川崎・尻手・矢向 南武支線各駅 鶴見線各駅 を含む |
5 | 名古屋市内 | JR東海 | |
6 | 京都市内 | JR西日本 | |
7 | 大阪市内 | JR西日本 | 南吹田 高井田中央〜JR長瀬 を含む |
8 | 神戸市内 | JR西日本 | 道場を除く |
9 | 広島市内 | JR西日本 | 海田市・向洋を除く |
10 | 北九州市内 | JR九州 | |
11 | 福岡市内 | JR九州 | 筑肥線は除く |
200キロを超える乗車券は、ざっくり発売する
200キロを超える乗車券を発売するとき、楽をするために「ざっくり」発売するルールです。
適用条件がやや複雑ですが、ざっくり「200キロを超えたら」と覚えておけば概ね問題ないかと思います。一応、プログラミングっぽく適用条件をまとめておきました。
適用条件(条件を満たすと自動適用)
※その都市内の外を経てから再びその都市内を通過する場合(または都市内を通過し、外を経てから再びその都市内に戻る場合)を除きます。
効果
券面に特定都区市内(横浜市内など)と書かれている場合
▶︎運賃などの距離を計算する際は、中心駅から計算
▶︎発地に書かれていたら、それぞれの同じ特定都区市内ならどの駅でも乗り始めることが可能。
▶︎着地に書かれていたら、それぞれの同じ特定都区市内ならどの駅でも降りることが可能。
▶︎書かれている特定都区市内で途中下車はできません。
山手線内・大阪環状線内
エリア一覧
エリア名 | 会社 | 備考 | |
---|---|---|---|
1 | 山手線内 | JR東日本 | 代々木〜秋葉原 御茶ノ水〜神田 を含む |
2 | 大阪環状線内 | JR西日本 | 今宮〜JR難波 西九条〜桜島 を含む 2025年4月1日より廃止 |
エリア内のみで利用するともっと安い
それぞれのエリア内のみを普通乗車券で利用する場合
通常の「電車特定区間」よりも、さらに割安な運賃体系。(10円刻み)
運賃は必ず「きっぷ」≧「ICカード」となります。
100キロを超える乗車券は、ざっくり発売する(山手線内のみ)
100キロを超える乗車券を発売するとき、楽をするために「ざっくり」発売するルールです。
適用条件がやや複雑ですが、今度はざっくり「100キロを超えたら」と覚えておけば概ね問題ないかと思います。なお、200キロを超えた場合は特定都区市内(東京都区内)が優先的に適用されます。
適用条件(条件を満たすと自動適用)
※山手線内の外を経てから再びその山手線内を通過する場合(または都市内を通過し、外を経てから再びその都市内に戻る場合)を除きます。
効果
券面に山手線内と書かれている場合
▶︎運賃などの距離を計算する際は、東京駅から計算
▶︎発地に書かれていたら、山手線内どの駅でも乗り始めることが可能。
▶︎着地に書かれていたら、山手線内どの駅でも降りることが可能。
▶︎山手線内で途中下車はできません。
本来鉄道は乗った分の距離だけ、運賃が高くなるのが原則。
でも、路線数が多い大都市では、ルート毎に運賃を計算するのは大変な上に、確認も困難。
鉄道会社と利用者双方の利便性のためのルール。