【2024年以降】廃線が決定した鉄道路線

廃線・新線予定

廃止が決まっている路線をまとめました。

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路線図

廃止が決まっている路線のみ、路線図に掲載しています。

タイトル

2024年以降の時系列

まず、事実上廃止が決まった路線の、今後の予定を時系列順にまとめました。

これらは報道ベースであり、廃止の繰上げなど、変更になる可能性も十分考えられます。

廃止が決まった路線の今後
  • 2025年春
    広島電鉄/広島駅〜的場町 最終運行

    ※ルート切り替えに伴う廃止

  • 2026年3月末
    留萌本線/深川〜石狩沼田(14.4km)最終運行
  • 2027年度春
    津軽線/蟹田〜三厩 廃止

  • 北海道新幹線札幌延伸前
    函館本線/長万部〜小樽(140.2km)最終運行

廃止直前は大変混み合います。廃止が危ぶまれる路線を含め、早めの乗車をお勧めします。

廃止決定

JR留萌本線(石狩沼田〜留萌)2023年3月31日をもって廃止されました。

JR日田彦山線(添田〜夜明)2023年8月28日をもってBRT転換されました。鉄道事業の廃止届は出されていませんが、線路設備を撤去しており、復旧しない見込みです。

妙見の森ケーブル(能勢電鉄鋼索線)は2023年12月3日をもって廃止されました。

上野懸垂線(上野動物園内)は2023年12月27日付廃止となりました。

根室本線(富良野〜新得)は2024年3月31日をもって廃止されました。

東海道線(貨物専用・山王信号場~名古屋港)は2024年3月31日をもって廃止されました。

広島電鉄(広島駅〜的場町)

広島駅高架乗り入れ(駅前大橋ルート)に伴い、旧ルートが廃止予定です。

基本情報
今後の予定
  • 2025年春
    広島駅〜的場町(0.5km)最終運行
  • 2025年春
    駅前大橋ルート(広島駅〜比治山町交差点)開業

JR留萌本線(深川〜石狩沼田)

留萌〜石狩沼田の廃止に遅れること3年、留萌本線は全線廃止となり、長い歴史に幕を閉じます。

・これによりJR北海道の特に採算の悪い路線(赤路線)は全て廃止されます。

基本情報
運営JR北海道
路線留萌本線
区間深川〜石狩沼田(14.4km)非電化
輸送密度(全線)90人/日 (2021年)
状況廃止合意済(運行中)
今後の予定
  • 2026年3月末予定
    深川〜石狩沼田(14.4km)最終運行
  • そのあと
    深川〜石狩沼田(14.4km)廃止

JR津軽線(蟹田〜三厩)

基本情報
運営JR東日本
路線津軽線
区間蟹田〜三厩(28.8km)大半が非電化
輸送密度(中小国〜三厩)98人/日 (2021年)
状況廃止合意済(長期運休中)
備考蟹田〜中小国の1駅は交流20kV、
その先の新中小国信号場から海峡線方面は交流25kVで電化されている。
ただ、通過する定期旅客電車はない。
今後の予定
  • 2027年度春
    蟹田〜三厩 廃止

・2022年の大雨による災害で長期運休中です。

・この区間の利用客はとても少なく、JR東日本では数少ない盲腸線(行き止まりの路線)です。

・竜飛岬に向かうにはバスでの乗り換えが必須で利便性に落ちます。観光列車「リゾートあすなろ竜飛」も定着しませんでした。

・JRはデマンドタクシー等での代替で十分としており、鉄道としての維持に否定的です。

・災害からの復旧費用は6億であり、復旧後の利用状況も見込めないことから廃止されます。

・なお、蟹田〜新中小国信号場の6.7kmは、青函トンネルに向かう貨物列車が通過するため、青函トンネルの貨物列車が廃止されない限り、事実上の貨物専用線として残る見込みです。

JR函館本線(長万部〜小樽)

いわゆる「山線」と呼ばれるローカル線の区間です。現在特急は臨時列車のみで、函館〜札幌の特急は苫小牧経由で運行されています。

・近年、新幹線が開業すると、JRが並行する在来線の経営から撤退できるルールがあります。多くの場合、地元自治体が以降の運営を引き受けますが、利用者が少ないこの区間は地元自治体が引き取りをせず廃止となります。

・貨物輸送がなく、旅客輸送も途中駅の利用客は少ないため、新幹線+バスで代替されます。

・新幹線駅が開業しない余市町は反発し、比較的利用客がいる余市〜小樽の存続を目指しましたが、多額の運営費用を余市町では負担しきれず、やむなく廃止となりました。

・朝日新聞の報道によると、倶知安町は、新幹線開業に向けての駅整備を円滑に行うため、時期を繰上げての廃止を要望しており、廃止時期は見通せません。

基本情報
運営JR北海道
路線函館本線
区間長万部〜小樽(140.2km)非電化
輸送密度340人/日 (2021年)
状況廃止合意済(運行中)
備考新幹線の並行在来線
今後の予定
  • 北海道新幹線札幌延伸前
    長万部〜小樽(140.2km)最終運行

    ※倶知安町の要望で繰上げて廃止する可能性あり

  • 北海道新幹線
    札幌延伸時
    長万部〜小樽(140.2km)廃止
    北海道新幹線 新函館北斗〜札幌 開業

    ※新幹線工事の難航により、2030年度から遅れる見込み

今後も変わる営業キロ(2026年まで)

営業キロとは、鉄道の営業する路線の長さ(キロメートル)を指します。運賃計算はこの営業キロを基にして計算します。駅にいくつもホームがあったり、線路の形状が上下線で違ったりと、実際の距離とは若干の違いがありますが、基本的には実際の距離に近づけます。

ちなみに実際の距離は「実キロ」と呼ばれます。

惜しくも廃止になる路線がある一方では、新しい路線も誕生します!

一部の距離はおおよそです。特に予定線は計画上の距離のため、営業キロとは違いが出ることが予想されます。駅名は仮称を含みます。

日付会社
路線
区間予定事業費JR
距離
公営
三セク
距離
私鉄
距離
2023/8/28
(廃止未届)
JR九州
日田彦山線
添田〜夜明
(福岡県〜大分県)
廃止-29.2km
2024年度末大阪メトロ
中央線
コスモスクエア〜夢洲
(大阪府)
延伸約669億円
(209億円/km)
+3.2km
2025年春?JR東日本蟹田〜三厩
(青森県)
廃止28.8km?
2025年春?広島電鉄
駅前大橋線
(新)広島駅〜比治山町交差点
(広島県)
開業約109億円
(91億円/km)
+1.2km
2025年春?広島電鉄(現)広島駅〜的場町
(広島県)
廃止-0.5km
2025年度岡山電気軌道(新)岡山駅前〜(現)岡山駅前
(岡山県)
延伸約66億円
(660億円/km)
+0.1km
2026年3月末JR北海道
留萌本線
深川〜石狩沼田
(北海道)
廃止-14.4km
時期未定ひたちなか海浜鉄道
湊線
阿字ヶ浦〜ひたち海浜公園西口(仮称)
(茨城県)
延伸約78億円以上
(25億円/km)
+3.1km