廃止が決まっている路線をまとめました。
路線図
廃止が決まっている路線のみ、路線図に掲載しています。
2023年以降の時系列
まず、事実上廃止が決まった路線の、今後の予定を時系列順にまとめました。
これらは報道ベースであり、廃止の繰上げなど、変更になる可能性も十分考えられます。
- 2023年12月3日妙見の森ケーブル 最終運行
妙見の森事業 全廃止
- 2023/12/27上野懸垂線/廃止
現在休止中
- 2024年3月末根室本線/富良野〜東鹿越(40.2km)最終運行
根室本線/富良野〜新得(81.7km)廃止
- 2024年3月末東海道線/山王信号場~名古屋港(6.2km)
翌日廃止
- 2023年4月末スカイレールサービス 広島短距離交通瀬野線(1.3km)最終運行
- 2025年春広島電鉄/広島駅〜的場町 最終運行
※ルート切り替えに伴う廃止
- 2026年3月末留萌本線/深川〜石狩沼田(14.4km)最終運行
- 北海道新幹線札幌延伸前函館本線/長万部〜小樽(140.2km)最終運行
廃止決定
・JR留萌本線(石狩沼田〜留萌)は2023年3月31日をもって廃止されました。
・JR日田彦山線(添田〜夜明)は2023年8月28日をもってBRTに転換されました。鉄道事業の廃止届は出されていませんが、線路設備を撤去しており、復旧しない見込みです。
妙見の森ケーブル

- 2023/12/3(日)最終運行
当初提出した廃止届では2024/6/24の営業をもって廃止としていたが、冬季運休の前の廃止に繰り上げが発表された。
上野懸垂線
すでに休止中のため、乗車することは困難です。
- 現在休止中
- 2023/12/27書類上の廃止日
JR根室本線(富良野〜新得)
・かつては多くの列車が行き交っていた根室本線ですが、石勝線の開業で多くの列車が新夕張経由となったため、この富良野〜新得はローカル線になっています。
・災害により不通となっていますが、周辺道路も整備されており、観光タイプの車両を用いる代行バスで快適に移動できる現在、多額の費用をかけてまで復旧する意味が薄れてきたため、JR北海道はバス転換の方針を明らかにしています。
・2022年1月に沿線自治体が存続を断念し、2023年3月6日に首長会議を開催、3月30日にJR側と正式合意しました。2024年3月末で廃止予定です。
運営 | JR北海道 |
路線 | 根室本線 |
区間 | 富良野〜新得(81.7km)非電化 |
輸送密度 | 50人/日 (2021年) 東鹿越〜新得(41.5km)は既に長期運休中 |
状況 | 廃止正式合意済 ※上落合信号場〜新得(24.1km)は石勝線として存続 2024年3月末に廃止。 |
- 2024年3月31日富良野〜東鹿越(40.2km)最終運行
- 2024年4月富良野〜新得(81.7km)廃止
新千歳空港→(千歳線 約3分)→南千歳→(石勝線特急 約1時間33分)→新得
東海道線(山王信号場~名古屋港)
・JR貨物の路線です。旅客列車は運行していません。
・同区間を運行する貨物列車がなくなるため、廃止されます。
スカイレールサービス(みどり口〜みどり中央)

・坂の上の新興住宅地まで一気に駆け上がる、「レール付きのロープウェイ」。この車両は全国唯一。モノレールに近く分類されるため、全国の鉄軌道路線を制覇しようとする鉄道ファンが多く訪れます。
・普段は、住宅街の住民しか使うことがなく、採算は決して取れない状況。全国唯一の規格がゆえに、老朽化した設備の更新には多額の費用がかかるため、バスに転換されることとなりました。
運営 | スカイレールサービス |
路線 | 広島短距離交通瀬野線 |
区間 | みどり口〜みどり中央(1.3km) |
状況 | バス転換・廃止合意済(運行中) |
- 2024年4月末最終運行
- そのあと廃止
広島電鉄(広島駅〜的場町)

広島駅高架乗り入れ(駅前大橋ルート)に伴い、旧ルートが廃止予定です。
- 2025年春広島駅〜的場町(0.5km)最終運行
- 2025年春駅前大橋ルート(広島駅〜比治山町交差点)開業
東京→(新幹線のぞみ)→広島
JR留萌本線(深川〜石狩沼田)
・留萌〜石狩沼田の廃止に遅れること3年、留萌本線は全線廃止となり、長い歴史に幕を閉じます。
運営 | JR北海道 |
路線 | 留萌本線 |
区間 | 深川〜石狩沼田(14.4km)非電化 |
輸送密度 | (全線)90人/日 (2021年) |
状況 | 廃止合意済(運行中) |
- 2026年3月末予定深川〜石狩沼田(14.4km)最終運行
- そのあと深川〜石狩沼田(14.4km)廃止
新千歳空港→(快速エアポート)→札幌→(函館本線特急)→深川
JR函館本線(長万部〜小樽)
・いわゆる「山線」と呼ばれるローカル線の区間です。かつては特急も走っていましたが、現在は「海線」と呼ばれる苫小牧(室蘭本線)経由で運行されています。
・近年、新幹線が開業すると、JRが並行する在来線の経営から撤退できるルールがあります。大抵の場合、地元自治体が以降の運営を引き受けますが、利用者が少ないこの区間は、地元自治体が引き取ることはなく、廃止となります。
・貨物輸送がなく、旅客輸送も途中駅の利用客は少ないため、新幹線+バスで代替されます。
・新幹線駅が開業しない余市町は反発し、比較的利用客がいる余市〜小樽の存続を目指しましたが、多額の運営費用を余市町では負担しきれず、やむなく廃止となりました。
・朝日新聞の報道によると、倶知安町は、新幹線開業に向けての駅整備を円滑に行うため、時期を繰上げての廃止を要望しており、廃止時期は見通せません。
運営 | JR北海道 |
路線 | 函館本線 |
区間 | 長万部〜小樽(140.2km)非電化 |
輸送密度 | 340人/日 (2021年) |
状況 | 廃止合意済(運行中) |
備考 | 新幹線の並行在来線 |
- 北海道新幹線札幌延伸前長万部〜小樽(140.2km)最終運行
※倶知安町の要望で繰上げて廃止する可能性あり
- 北海道新幹線
札幌延伸時長万部〜小樽(140.2km)廃止
北海道新幹線 新函館北斗〜札幌 開業※新幹線工事の難航により、2030年度から遅れる見込み
東京→(新幹線はやぶさ)→新函館北斗
廃止が危ぶまれる路線
1ページに掲載するには路線数が多すぎたため、こちらの記事に分割しました。